子宮頸管ポリープについて
- 2026年9月30日
- 診療情報
婦人科の診察で「子宮頸管ポリープがあります」と言われて、びっくりされた方もいらっしゃるかもしれません。
「ポリープって、がんなの?」
「取らないといけないの?」
「出血しているけど大丈夫?」
今回は、子宮頸管ポリープについて、わかりやすくご説明します。
子宮頸管ポリープとは?
子宮頸管ポリープとは、子宮の入り口にあたる「子宮頸管」の粘膜が、一部盛り上がってできる小さなできものです。
比較的よくみられる良性の病変で、婦人科の診察や子宮頸がん検診の際に偶然見つかることも少なくありません。
多くは数mm程度ですが、場合によっては1cm以上になることもあります。
どんな症状がありますか?
子宮頸管ポリープがあっても、特に症状がないことも多いです。
一方で、ポリープは出血しやすいため、次のような症状の原因になることがあります。
- 性交後に出血する
- おりものに血が混じる
- 生理ではない時期に少量の出血がある
- おりものが増える
- 不正出血を繰り返す
特に「性交後に毎回のように出血する」という場合には、子宮頸管ポリープが原因となっていることがあります。
ただし、不正出血の原因はポリープだけではありません。
子宮頸がんなど、ほかの病気が隠れている可能性もあるため、出血が続く場合には婦人科で確認することが大切です。
ポリープは「がん」なのでしょうか?
子宮頸管ポリープの多くは良性です。
ただし、見た目だけでは完全に良性と断定できない場合があります。
そのため、切除したポリープを病理検査に提出し、細胞に問題がないかを確認することがあります。
また、ポリープがあるからといって、子宮頸がん検診を受けなくてもよいということではありません。
子宮頸がん検診は、ポリープとは別に定期的に受けることをおすすめします。
どのような治療をしますか?
小さく、症状もなく、診察上問題がない場合には、経過をみることもあります。
一方で、
- 出血を繰り返している
- ポリープが大きい
- ポリープが出血しやすい
- ポリープの性状を確認したい
といった場合には、ポリープを切除することがあります。
多くの場合、婦人科の診察室で比較的短時間に処置できます。
切除した場合は、必要に応じて病理検査を行い、良性のポリープであることを確認します。
ポリープを取ったら出血は治りますか?
ポリープが出血の原因となっている場合には、切除することで性交後出血や不正出血などの症状が改善することが期待できます。
ただし、出血にはさまざまな原因があります。
ポリープを切除しても出血が続く場合には、ほかの原因について詳しく調べることがあります。
また、子宮頸管ポリープは再発しやすいので、一度切除してもまたできてしまうことがあります。
妊娠中に見つかった場合は?
妊娠中にも子宮頸管ポリープが見つかることがあります。
妊娠中は出血しやすくなっているため、ポリープから出血することもあります。
ただし、妊娠中の出血にはほかにもさまざまな原因がありますので、出血があった場合は自己判断せず、産婦人科にご相談ください。
妊娠中にポリープを切除するかどうかは、ポリープの大きさや出血の状況、妊娠週数などを考慮して判断します。
「ポリープがある」と言われたら
子宮頸管ポリープは、決して珍しいものではなく、その多くは良性です。
ただし、「ポリープだから大丈夫」と自己判断せず、必要に応じて診察や病理検査を受けることが大切です。
特に、
- 生理以外の出血が続く
- 性交後の出血を繰り返す
- 血の混じったおりものが続く
- 出血量が増えてきた
という場合には、一度婦人科を受診しましょう。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
