ノアルテンを使った「月経移動」について
- 2026年9月30日
- 診療情報
ノアルテンを使った「月経移動」について
旅行・結婚式・大切な予定と生理が重なりそうなときに
「旅行の日に生理が重なりそう……」
「結婚式や大切な予定と生理が重なるのを避けたい」
そんなときに、ホルモン剤を使って月経の時期をずらす方法があります。
当院では、月経移動の方法のひとつとしてノアルテンを使用しています。
ノアルテンってどんな薬?
ノアルテンは、**黄体ホルモン(プロゲスチン)**の薬です。
この薬を一定期間服用することで、生理がくるタイミングを調整し、月経を予定より後ろにずらしたり、早めたりすることができます。
「生理を止める薬」というより、ホルモンの働きを利用して月経のタイミングを調整する薬と考えると分かりやすいでしょう。
いつから飲めばいいの?
月経移動には、
- 次回の月経を遅らせる方法
- 月経を早める方法
があります。
それぞれにメリットデメリットがあります。
① 次回の月経を遅らせる方法
月経開始予定日の7日前から月経を止めたい日まで毎日連続してホルモン剤を服用します。ホルモン剤を飲み終わると3-5日後に出血が始まります。メリットとしては、ほぼ確実に月経を移動させることが可能です。デメリットとしては、大事な行事や旅行の間にもホルモン剤を内服し続ける必要があり、吐き気などのつらい症状を伴う可能性があります。
② 次回の月経を早める方法
月経開始後5日目ごろから10日間ホルモン剤を服用します。服用終了後、約3-5日後から出血がはじまります。この方法のメリットは、事前に月経を起こしておくため、大事な行事の時にホルモン剤を服用する必要がありません。ただし、月経移動をしたい生理が始まる前の月経中に内服を開始する必要がありますので、時間に余裕をもって早めに受診する必要があります。
月経周期や次回月経の予測、予定の日程によって服用開始日や方法がが変わります。
そのため、「いつから飲めばいいか」は自己判断せず、診察時にご相談ください。
服用をやめるとどうなるの?
ノアルテンの服用を終了すると、数日以内に月経のような出血が起こることがあります。
ただし、出血が始まる時期には個人差があります。
また、予定どおりに月経を移動できない場合もありますので、「この日だけは絶対に生理を避けたい」という予定がある場合は、できるだけ早めにご相談ください。
副作用はある?
服用中に、
- 吐き気
- だるさ
- 頭痛
- 眠気
- むくみ
- 乳房の張り
などがみられることがあります。
症状には個人差があります。
また、服用中に少量の出血(不正出血)が起こることもあります。
気になる症状がある場合は、無理に服用を続けず、医師にご相談ください。
月経移動は「早めの相談」がポイントです
月経移動は、予定日直前になってからでも対応できる場合がありますが、余裕をもって受診していただくほうが調整しやすくなります。
特に、
- 海外旅行・国内旅行
- 結婚式
- 大切なイベント
- 試験
- スポーツ大会
- 温泉旅行やプール
など、生理を避けたい予定が決まっている場合は、早めのご相談がおすすめです。
「この日と生理が重なりそうだけど、ずらせますか?」というご相談だけでも大丈夫です。
月経周期と予定日を確認しながら、あなたの予定に合わせた方法をご提案します。
ご相談の際は、次のことをお伝えください
・最終月経が始まった日
・普段の月経周期
・次回の月経予定日
・生理を避けたい日程
予定が決まったら、早めにご相談ください。
