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AMH検査について|渋谷・神泉|目黒区の産婦人科|IRISレディースクリニック神泉

AMH検査について

AMHってご存じですか?

皆さんはAMHという言葉を聞かれたことはありますか?AMHとはAnti-Mullerian Hormoneの略語で、女性の妊娠する力を推測する指標となる検査項目の一つです。女性のライフスタイルが変化し、これから妊娠出産を考える女性が自分の妊娠する力がどのくらいなのか、を知りたいと思われるのも自然なことだと思います。

AMHの値はあくまでも”目安”

AMHは”妊娠する力”を推測するひとつの指標とお話ししました。AMHには年齢ごとの基準値が設定されており、その値は年齢が高くなるにつれ低下していきます。ただ、AMHの値の解釈には以下のような注意点があります。

1. 卵巣内の卵子数を推定する値であり、卵子の質を推定するものではない

2.測定値が低いから妊娠できない、高いから妊娠できる、と確定するものではない

3.低値だから閉経が早い、高値だから閉経がおそい、と断言できるものではない

4.多嚢胞性卵巣症候群の患者さんではAMHの値が高値となることがある

AMHは妊娠する力を推定する、あくまでも’目安’と考えるとよいでしょう。

プレコンセプションケアの一助として

最近、プレコンセプションケアという言葉をよく耳にするようになりました。これは、将来妊娠する、しないに関わらず、妊娠できる健康な体づくりを目的としたケアのことをいいます。女性に限らず、子どもを持つことが可能なすべての男女の健康増進をめざすもので、性や妊娠について正しい知識を身につけ、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うためのケアのことをいいます。肥満ややせなどをはじめとした生活習慣病が、その後の妊娠出産に悪い影響を及ぼす可能性について知ること、妊娠前からの葉酸の摂取をすること、胎児に影響を与える妊娠中の感染症などについて正しい知識をもつこと等も含まれます。AMHもこのプレコンセプションケアの一環として、自分の今現在を知る指標として用いられます。妊娠出産は、年齢が上がるにつれ、妊娠のしやすさのハードルが高くなり、さらに妊娠出産時の合併症のリスクも高くなります。特に、これから妊娠出産を考えている方にとっては、AMHやプレコンセプションケアといたことに目を向けてみると、新しい知識を得られたり、自分やパートナーの今後のライフプランを立てるうえで参考になることも出てくるかもしれません。東京都でも「プレコンゼミ」と呼ばれる活動を行っています。ぜひ参考にされるといいと思います。

https://preconceptioncare2024.jp/

最後に

AMHは自分の今を知る一つの指標として、その値に一喜一憂せずに、ご自分のライフプランを考える上でのあくまで参考値として捉えられるといいかと思います。AMHについてご相談がありましたらお気軽にお尋ねいただければと思います。

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