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子宮のポリ-プ

子宮のポリ-プ|渋谷・神泉|目黒区の産婦人科|IRISレディースクリニック神泉

子宮頸管ポリープ

子宮頸管ポリープとは

子宮頸管ポリープは子宮頸管という部分の粘膜が部分的に増殖したものです。良性のものがほとんどですが、0.1%に悪性、0.5%に異形成をみとめたとの報告があります。診察時に偶然みつかることが多いですが、不正出血の原因になっていることもあります。子宮頸管と呼ばれる場所にポリープの“根っこ”があり、そこからイボ状に大きくなって子宮口の外へ露出した状態になっています。触ると容易に出血しますので、不正性器出血や、性交時の出血の原因になります。

検査・治療

治療は外来で切除術を行います。切除時の痛みは軽度で、短時間で終わるため麻酔をかけずに行います。ただし、ポリープが非常に大きい場合は、切除時の出血が多くなったり、痛みを伴う可能性があるため入院の上麻酔をかけての処置も検討します。
また切除してもしばらくすると再発することがあります。切除後の病理検査で悪性が指摘された場合には追加の治療が必要なことがあります。

最後に


子宮頸管ポリープ
子宮口から舌状のポリープ(矢印)
が露出している

子宮頸管ポリープは多くは良性で、子宮がん検診時などに偶然みつかる場合が多い疾患です。子宮頸管ポリープが見つかった場合には、原則切除することが推奨されています。多くは良性ですが、稀に悪性のものもあります。切除後の病理検査の結果までしっかり確認しましょう。また、子宮頸管ポリープは不正性器出血や性交時の出血の原因となっている場合があります。お心当たりがある方はクリニックを受診しましょう。

子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープとは

宮内膜ポリープとは、子宮の内部にある子宮内膜の表面から子宮内腔に突出する様に発生する結節で、単発性のものから多発するものまであります。無症状のこともありますが、不正性器出血や過多月経、過長月経の原因となり、その結果貧血になってしまうこともあります。また妊娠を希望する女性の場合、子宮内膜ポリープがあると不妊の原因になることがあります。それは、ポリープが子宮内腔に突出するように出ているため、受精卵の着床を妨げてしまうからです。閉経後の女性では、子宮内膜ポリープの1-10%程度に子宮内膜増殖症や子宮内膜がんが発見されることがあります。

検査・治療

経腟超音波検査やMRI検査で子宮内膜ポリープが疑われた場合には、子宮の中に水を充満させて行う超音波検査(hysterosonography)や子宮の中に内視鏡のような細いカメラを挿入する子宮鏡検査で診断します。悪性の可能性を否定するために、子宮内膜組織診や子宮鏡下内膜ポリープ切除術を行うことが望ましいとされています。また、乳がん治療薬のタモキシフェンを服用している閉経後の女性では、子宮内膜ポリープの出現率は8-36%程度で、そのうちの3-10%程度に悪性所見が見られたとの報告があります。乳がん術後でタモキシフェン内服歴のある方では、子宮体がんの可能性を念頭に、定期的に経腟超音波検査で子宮内膜の状態をフォローし、必要な場合には子宮内膜組織診を行い、悪性の有無の判定が必要となります。

最後に


子宮内膜ポリープの経腟超音波所見
子宮内に14mm大の内膜ポリープ
を認めます


子宮内膜ポリープのMRI所見
子宮内に3cm大の内膜ポリープ
(矢印)を認めます


子宮内膜ポリープの子宮鏡所見
子宮の内腔に突出する内膜ポリープ
を認めます

子宮内膜ポリープは主に良性の病変で、経腟超音波検査などで偶然見つかることが多い疾患です。症状としては、不正性器出血や過多月経・過長月経をみとめ、その結果貧血になってしまったり、不妊の原因となる場合もあります。ポリープが大きくなると一部に悪性を認める症例もあり、子宮鏡での切除が望ましいとされています。また、乳がん術後でタモキシフェンを使用したことのある人では内膜ポリープやその悪性リスクが増すため、婦人科での定期的なフォローが大切です。

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